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落語のオチ(サゲ)の意味と種類一覧

オチ(サゲ)とは

落語のオチとは、落語家が語る話の最後を締めくくる部分のことです。サゲ、とも言われます。

オチの形式はさまざまで、言葉遊びを利用したものや意外な展開を含むものなどがあり、観客の驚きや笑いを誘う演出として用いられることが多いようです。

江戸時代の浮世絵・石川流宣の『正直咄大鑑』によると、落語は「一がオチ、二が弁舌、三がしかた」と言われています。昔から落語にオチは必須だったと言えますね。

オチ(サゲ)の種類一覧

しぐさオチ:言葉でなく、仕草でサゲる

身振りやしぐさによって物語のオチが生じるもの。

例:「死神」「疝気の虫」「もう半分」「夢金」「蒟蒻問答」

考えオチ:よく考えると意味が分かる

よくよく考えると意味が分かるようになっているオチのこと。

例:「芝浜」「らくだ」「そば清」「熊の皮」「二番煎じ

間抜けオチ:間抜けな様子が結末に

登場人物の間抜けな様子がオチになっていること。

例:「ちりとてちん」「愛宕山」「時そば」「粗忽長屋」「寝床

地口オチ:だじゃれで終わる

話のオチが、言葉遊びやしゃれによって生じるもの。上方落語では「仁輪加オチ」とも言う。

例:「崇徳院」「たらちね」「火炎太鼓」「三方一両損

トントンオチ:テンポよく結末に向かう

話の締めくくりがテンポよく進みながらオチとなること。

例:「たがや」「高砂や」「子ほめ」「やかん

仕込みオチ:伏線を明かしてサゲる

前もって噺に謎や伏線が仕込まれ、最後でそれが明かされることによってオチが生じるもの。

例:「出来心」「お見立て」「禁酒番屋」「山崎屋」「今戸の狐」

逆さオチ:立場が入れ替わる

登場人物同士の立場が入れ替わることで生じるオチ。

例:「厩火事」「片棒」「うどんや」

見立てオチ:状況を何かに見立てて意表を突く

観客の先入観を利用し、登場人物の物事や状況を何かに見立てることで、意外性をもたらすオチ。

例:「たぬき」「引っ越しの夢」「勘定板」「首堤灯」

ぶっつけオチ:発言の取違いをそのままぶつけさせる

登場人物同士が発言を取り違えて解釈し、そのまま衝突を生みオチをつけること。

例:「桃太郎」「試し酒」「強情灸

とたんオチ:最後の決め台詞で結末

観客が次のセリフを期待した途端(トタン)、最後の一言で結末がつくオチのこと。

例:「子別れ」「三井の大黒」「地獄巡り」「百年目」「後家殺し」

廻りオチ:話が一周して結末になる

話の終わりが始まりに戻り、一周して物語が戻る形でオチがつくもの。

例:「天狗裁き」「持参金」「回り猫」

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