【3分で紹介】落語「三方一両損」のあらすじとオチ(サゲ)
三方一両損のあらすじ
ある日、金太郎は三両入った財布を拾い、それを持ち主である吉五郎に届けようとする。
しかし、吉五郎は頑として金を受け取らず、金太郎は受け取らせようとし、両者取り合いの喧嘩に。
呆れた大家が介入したものの、さらにヒートアップ。
互いの大家同士が出てきての喧嘩となり、ついには南町奉行の大岡越前守に訴えることにした。
大岡越前は二人に解決策を提案する。
まず、二人がどうしても受け取りたくない三両を大岡越前が預った上、二人に正直の褒美として二両ずつを与える、という提案だ。
これにより、金太郎・吉五郎は本来受け取るはずだったお金を受け取らずに済み、また大岡越前守も預かっていたお金を分け与えたため、三人とも一両づつ損をしたという勘定になる。
この解決策にみんなが納得。二人は無事仲直りしたのだった。
オチ(サゲ)の種類
地口オチ
主な登場人物
金太郎
神田白壁町に住む左官で、財布を拾い吉五郎に届ける。
吉五郎
神田竪大工町の大工で、金太郎が届けた財布を受け取るのを拒む。
大家
吉五郎と金太郎の喧嘩を止め、南町奉行に訴える。
大岡越前守
南町奉行で、金太郎と吉五郎の問題を三方一両損で解決する。