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【3分で紹介】落語「お見立て」のあらすじとオチ(サゲ)

お見立てのあらすじ

花魁の喜瀬川が、大嫌いな客である杢兵衛大尽の来訪で困っている。

彼女はなんとか彼を追い出そうと考え病気を装い、さらには死んだと伝えるよう喜助に頼む。

だが、一貫して信じない杢兵衛大尽は、見舞いに行ったり墓参りをすることを申し出る。

喜助はそれぞれに対応しなんとか断ろうとするが、やがて自分のうそがつじつまが合わなくなっていく。

最終的に、杢兵衛大尽は喜瀬川が死んだのなら「本当の墓」を見せるよう求める。

困り果てた喜助は、彼に適当な墓を選ばせ、「よろしいのを一つお見立て願います」と言ってしまう。

オチ(サゲ)の種類

仕込みオチ

→落語のオチ(サゲ)の意味と種類一覧

主な登場人物

喜瀬川

吉原の花魁。杢兵衛大尽という客を嫌っており、会わないように喜助に適当に誤魔化すよう指示する。

杢兵衛大尽

喜瀬川に夢中になっているが、彼女からは嫌われている。喜瀬川と夫婦になりたいと思っている。

喜助

喜瀬川の頼みを請け負い、杢兵衛大尽に対しどうにか会わせないよう努める若い衆。

「幕末太陽傳」での映像化

お見立ては、「居残り佐平次」を脚本のベースとした映画「幕末太陽傳」(1957年・川島雄三監督)で、「三枚起請」「品川心中」などの落語と並んで映像化されています。

喜瀬川を演じるのは昭和の大女優・南田洋子。

三枚起請の”喜瀬川”(映画内では”こはる”)と同一人物として描かれており、男性を魅了します。

また、お見立ての喜助は、映画内では「居残り佐平次」の佐平次役のフランキー堺が演じています。

器量の良い佐平次が気まずそうにお墓を案内し笑いを誘い、見事に落語の世界観が表現されています。

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