【3分で紹介】落語「らくだ」のあらすじとオチ(サゲ)
らくだのあらすじ
酒好きで乱暴者、あだ名が「らくだ」の馬さんが毒フグにあたって死んでしまう。
らくだの兄貴分は、葬式するにあたり、ちょうど通りかかった屑屋に声をかける。
屑屋に長屋の月番からの香典を集めさせ、さらには大家から酒と煮しめも届けさせた。
その後、帰りたがる屑屋を引き留め、強引に二人で飲み始める。
すると、これまで弱気な屑屋が、酒を飲んだら性格が一転し強気に。
屑屋は兄貴分を引き連れ、らくだの死骸を処理しようとする。
らくだの死骸を八百屋からせしめた樽に入れ、それを兄貴分とかついで火屋へ向かう。
だが、樽の底が途中から抜けていたようで、肝心の死骸がなくなった。
戻って探した結果、酔っぱらって寝ていた願人坊主をらくだを間違えて拾ってしまう。
それに気付かず火屋へ戻るが、焼かれそうになった坊主が寸前で目を覚まし、冷酒を求めるのだった。
オチ(サゲ)の種類
考えオチ
主な登場人物
「らくだ」が仇名の馬さん
物語の始めに登場する乱暴者で、近所から嫌われている大酒飲みの男。河豚(フグ)にあたって死亡したところで物語は始まる。
らくだの兄貴分
らくだの兄貴分で、彼の死を知り、弔いのために屑屋を利用する。らくだの死骸を火屋に運ぼうとするが、途中で死骸が無くなり、願人坊主を間違えて入れてしてしまう。
屑屋
らくだの兄貴分に弔いをするよう頼まれ、しぶしぶ引き受ける。その後、兄貴分に利用されるが、吞んでいると次第に酔いが回り、逆に兄貴分を使いはじめる。最終的に馬さんの死骸を火屋に率先的に運ぶ。
月番
長屋の代表的な人物で、兄貴分が屑屋に香典を集めるように頼んだ人物。馬さんが死んだことを喜び、赤飯を炊いて祝うつもりだったが、兄貴分の要求に応じて香典に渡すことになる。
大家
長屋の大家で、らくだが死んだことを喜んでいる。兄貴分に煮しめ・酒を持ってくるように頼まれるが、嫌がったところ、らくだの死骸を使ったかんかんのう踊りを見せられ諦めて食べ物を渡す。
願人坊主
酔っ払って道で寝ていた坊主。屑屋と兄貴分が馬さんの死骸だと間違えて樽に詰め、火屋に運んでしまう。焼かれそうになるが、焼き場で目を覚ます。最後に冷や酒をほしがって、物語の終わりを締めくくる。