【3分で紹介】落語「愛宕山」のあらすじとオチ(サゲ)
愛宕山のあらすじ
京都の祇園町で働く幇間の一八と繁八。
彼らは旦那たちと舞妓らと共に春の野遊びに出かけ、愛宕山へ向かう。
道中、ふたりは見栄を張って荷物を全部持つことに。最初の威勢よろしく、バテながらもなんとか登頂。
山頂の茶店についた一行。旦那たちは皿投げを楽しんだ後、遊びで小判を投げ始める。
小判がどうしても欲しい一八は、谷に落ちた小判を拾おうと企む。
茶店で見つけた大きな傘を手に、谷に飛び降りるつもりで迷っていると、繁八が旦那に背中を押すよう命じられ、谷に落としてしまう。
谷に落ちて一瞬気を失った一八。
旦那の「小判はあるか」との掛け声で目を覚まし、慌てて小判を拾い集める。
旦那は上から、「それ、みんなお前にやるぞ!」と、一八に小判をプレゼントする。
しかし、落ちたはいいものの、谷から上がる方法に思い悩む一八。
着物を全部脱いで裂いて縄をより出し、縄の先に石を結んで竹の先端にからませて引いて、竹の反動を利用し飛び上がって無事帰還する。
上りきった一八に対し、旦那は「小判は?」と聞くと、持ってこれなかった一八はうなだれてしまう。
オチ(サゲ)の種類
間抜けオチ
主な登場人物
一八
京都の祇園町で働く幇間。見栄を張って山登りの途中で荷物を持ったり、後に小判を欲しがり谷を飛び降りるなど、大胆な行動をとる。
繁八
一八の仲間で、旦那から命じられたときに、一八の背中を押す。
旦那
一八と繁八とともに愛宕山へ遊びに行く。山頂で小判を投げ、その後一八に小判をプレゼントする。
舞妓たち
京都の祇園町の舞妓で、旦那たちと共に愛宕山へ遊びに行く。
茶店の婆さん
山頂の茶店で働いており、一八が谷までの道を尋ねた際に、距離と熊や狼が出る危険性を教えてくれる。