【3分で紹介】落語「出来心」のあらすじとオチ(サゲ)
出来心のあらすじ
親分から呼ばれた新米の泥棒は、泥棒の素質がないと言われて足を洗うよう促される。
しかし泥棒を続けたいと言う新米に対し、親分は彼に空き巣の方法を伝授する。
その方法は、まず空き巣する家で挨拶して声が返ってきたら入らず、声がしなかったら家に入る。
もし見つかったとしても、失業しており家族が病気で”出来心”から盗みをした、と言えば許されるという。
新米泥棒は早速出かけ、ある家に空き巣に入ったが、盗むものがない上に主人が帰ってきてしまう。
空き巣に気付いた主人は、何も盗まれてはいなかったが、大家さんに言い家賃を誤魔化そうとする。
大家に何を盗まれたか聞かれ、適当に答える主人に、隠れていた新米泥棒はつい出てきてしまう。
泥棒を見つけ怒った主人。すると泥棒は、親分に言われた通りの言い訳をする。
新米泥棒に同情した大家さんが、嘘をついた主人を責めると、主人は”ほんの出来心で”と答える。
オチ(サゲ)の種類
仕込みオチ
主な登場人物
新米泥棒
ドジな泥棒。親分に呼ばれて泥棒のテクニックを学ぶが、うまく行かずに失敗ばかりする。
八五郎
新米泥棒が入った家の主人。泥棒によって忍び込まれるが、泥棒の言い訳にうまく利用しようとする。
泥棒の親分
泥棒の親分。新米泥棒に泥棒の仕事を辞めるように忠告するが、彼の頼みを聞いて泥棒の方法を教える。
大家
泥棒が忍び込んだ家の大家。泥棒の言い訳を聞き同情し、八五郎が嘘をついたことを咎める。